適応障害の労災について

今日は本社の総務部との面談がありました。以前にこの日記にも書いた適応障害の労災認定の件についてのお話です。結論として適応障害等のメンタルにおける労災の承認は難しいという結論でした。
総務の方が事前に過去の事例を調べてくれていたのですが、日本においては、過重労働や職場のイジメなど含め、それがメンタルの被害の労災が認められた例は極めて少ないそうです。まず労災認定までポイントは以下の2点です。

  1. 適応障害にいたる経緯の重要度
    1. 客観的に認められるイジメがなかったか
    2. 過重労働とそれらの記録。
  2. 会社以外での精神的苦痛がなかったか
    1. ごく近い身内の死亡や事故はなかったか。
    2. プライベートで問題はなかったのか。

私の場合は2-1がNGとなります。昨年末に母が亡くなっているので、適応障害が会社だけの責任とは言いがたいという判定となります。また、多くの場合プライベートで何かしらの問題は抱えているものなので、どんなに労災認定を申請しても2-2でNGとなります。そもそも、日本において、適応障害を含むメンタル面の労災が承認された事例が稀なんですよね。(最終的に労災を承認するのは厚生労働省です)


私の職場においては、平均して1年にひとりの割合で精神疾患で職場を辞めて(もしくは休職して)います。私はそのことを数ヶ月にわたりヘルスケアセンタ・人事部・総務部に話をしてきました。正直、自分が精神疾患であることを他人に話すことに抵抗がありました。しかし誰かが動かなければウチの職場(会社)はいつまでも変わることができませんし、これからも“被害者”は増えていく一方です。
総務部の方は私の話を聞いて「重要な問題として捉え、動くことを検討します。人事部への報告もしましょう」と言ってくれました。私の起こした行動により、会社の組織が動いてくれるかもしれません。「ウチの会社もまだ捨てたもんじゃないかもな…」と思いました。
今月はさらにヘスルケアセンタの産業医との面談もあります。本当に組織が動くまで、この活動は続けるつもりです。そうでないと、ウチもそのうち某鉄道会社みたいになってしまいますから。(すでに同じような体質かもしれませんが。ウチも元国営機関ですから)

鬱病が労災として認められたニュースをはてなで検索してみました。
2001年〜2003年ごろ、会社におけるイジメによる鬱病が労災として認められたというニュースがあったかと思います。当時、メンタル被害が労災として認められたはじめての例として話題になったと思います。そのニュースが掲載されているサイトを教えていただけないでしょうか。